すばやく変化するIT領域では、記事の正確性と信頼性を担保するために、現場で活躍するプログラマー・エンジニアによる監修が欠かせません。しかし「誰にいくらで頼めるのか」は意外と見えにくいもの。
そこで本記事では、料金を公開しているフリーランスエンジニア20名を厳選し、専門分野や監修実績とともにまとめました。透明性の高い料金を確認しながら、自社メディアや技術ブログに最適な監修パートナーを見つける手助けになれば幸いです。
依頼できるプログラマー・エンジニア一覧
- 株式会社アレグビット代表Ruby Gold / AWS-SA ※個人登録確認済監修費用:3,000円
- Luis Field 最上 雄一朗元警察官 × フルスタック監修費用:20,000円
- 山本 真矢株式会社Pentagon CEO監修費用:27,500円
- 柿﨑 眸GCP PDE×2/農業×IT監修費用:27,500円
- 清藤 寿一上級ウェブ解析士監修費用:27,500円
- Masakaze Tani公認会計士/書家監修費用:50,000円
- Shruti K.Webアプリ文書1,500h超監修費用:40$/1時間
- そねあす(AIZINE 編集部ディレクター)AIメディアAIZINEの編集ディレクター。AI技術記事の企画・監修を担当。監修費用:応相談
- tomo_2017(スクールセレクト 編集スタッフ)プログラミングスクール比較メディアで記事監修を担当。運営会社フォームより連絡可。監修費用:応相談
- 内川 功一朗(Selectra 通信記事監修者)Selectra通信カテゴリーの監修者。通信インフラ分野の記事レビュー実績多数。監修費用:応相談
- 硯里 宏幸(株式会社アスターリンク代表)株式会社アスターリンク代表。「IT業界の歩き方」メディアを運営し技術解説を発信。監修費用:応相談
- 金田 茂樹(SAMURAI ENGINEER インストラクター)SAMURAI ENGINEER公式ブログインタビュー掲載。現役インストラクター。監修費用:応相談
※表中の料金は特記ない限り1記事あたりの税込価格です。また、「要見積」とあるものは公式に料金公開されていないケースですが、同種サービスの相場や明示されているカテゴリー料金から推定値を記載しています。
基礎知識
プログラマー・エンジニアとは?専門領域と監修できるテーマ

プログラマー・エンジニアはIT分野の専門家であり、ソフトウェア開発やシステム構築などの専門知識を持っています。彼らの専門領域は多岐にわたり、Webアプリ開発、インフラ構築、データサイエンス、AI開発など様々です。
そのため、記事監修においてもプログラミング言語の解説記事、システム設計に関する技術記事、ITサービスのレビュー記事など、技術的な正確性が求められるテーマで力を発揮できます。
実際、情報メディアでプログラミング学習に関する記事を現役フリーランスエンジニアが監修する事例も出てきています。つまり、IT・開発に精通したエンジニア監修者なら、その専門知識を活かして高度な技術記事から初心者向け解説記事まで幅広く監修できるのです。
プログラマー・エンジニアに監修を依頼するメリット
専門家による記事監修には、大きく分けて次のようなメリットがあります。

記事内容の正確性・信頼性が向上する
専門知識を持つエンジニアが内容をチェックするため、誤った情報の修正や適切な専門用語の使用が保証されます。とくに技術系やYMYL領域では、正確性が記事の価値を左右します。
権威付けによるSEO効果
専門家の監修や記名があることで記事の権威性・信頼性(E-E-A-T)が高まり、検索エンジンから評価されやすくなります。エンジニア監修者のプロフィール情報を記事に掲載できる場合、専門性の裏付けとしてSEO上もプラスになります。
ユーザーの安心感・満足度向上
内容の正確さだけでなく、読者目線での分かりにくい箇所の指摘や補足も期待できます。結果として「専門家がチェック済み」という信頼感が読者の安心につながり、サイト全体の信用度アップにも貢献します。

要するに、プログラマー・エンジニアに記事監修を依頼すれば、記事品質の担保と信頼性向上に直結し、読者にも検索エンジンにも評価されやすいコンテンツを作れるのです。
主なサービス内容と料金相場
記事監修のサービス内容は、基本的に記事の内容チェック・修正提案が中心です。具体的には事実関係のファクトチェック、専門用語や表現の校正、必要に応じた修正案の提示などが行われます。サービスによっては誤字脱字の校正や出典確認まで包括するプランや、監修者のコメント付与などオプションを用意している場合もあります。
また、監修完了後に監修者プロフィールを記事に掲載できるサービスも多く、記事末尾に「〇〇監修:~」といった形でクレジット表示することが可能です。


料金相場は1記事あたり2万円~3万円程度です。記事の文字数や専門性、依頼方法によって変動し、技術系の記事の場合も概ねこの範囲に収まります。
たとえばクラウドソーシング経由なら約5,000円からと比較的安価で、専門サービス経由では1~5万円程度が目安です。実際、エンジニア領域でも「1記事3,000字で5万円~」といった相場より高めの料金設定の例があります。
お役立ち情報
依頼から公開までの流れ
記事監修を依頼してから実際に記事を公開するまでの一般的な流れは以下のとおりです。
- 専門家の選定・相談:
まず対応分野に合った監修者(会社・個人)を探し、問い合わせ・相談をします。クラウドソーシングならサイト上で見積もりを依頼し、専門サービスなら問い合わせフォーム等からコンタクトします。 - ヒアリング・見積もり:
依頼したい記事のテーマや分量、希望納期などについてヒアリングが行われます。依頼内容に応じて適切な専門家が選定され、正式な見積もりが提示されます。料金やスケジュールに納得できれば契約成立です(クラウドソーシングではこの時点で仮払い)。 - 記事データ提供・監修作業:
ライターや編集者が用意した記事原稿や資料を共有し、監修者によるチェックが開始されます。監修者は記事内容を精査し、コメントや修正提案を行います。必要に応じて依頼者との間で質問や追加情報のやりとりも発生します。 - 修正対応・納品:
監修者から返却されたフィードバックをもとに、編集部で記事を修正します。修正内容に問題がなければ監修完了となり、監修済み記事が納品されます。多くの場合、監修者のプロフィール情報(氏名・肩書き等)も合わせて提供されます。 - 公開準備・記事公開:
最後に記事内に「〇〇監修:◇◇」などクレジットを追記し、CMSへ入稿します。社内チェックを経て問題なければウェブサイト上で記事を公開します。監修者情報の掲載にあたっては、顔写真や経歴を記事下部に記載するケースが一般的です。
こうした流れを経て、読者にとって信頼性の高い記事が公開されます。依頼から納品まではおおむね1~2週間程度が目安ですが、専門家の予定や記事の内容次第では更に日数を要することもあります。



初回は打ち合わせ等に時間がかかる場合もありますが、2回目以降はスムーズに進むことが多いでしょう。
依頼メール・チェック指示書テンプレート
記事監修を依頼する際のメールや指示書には、必要な情報を漏れなく明記することが重要です。以下に基本的なテンプレートの項目を示します。
件名:記事監修のご依頼(○○メディア/テーマ:生成AI入門)
あいさつ文:
○○様
突然のご連絡失礼いたします。△△株式会社の□□と申します。
依頼内容:
貴社のご専門領域である生成AIについて執筆した下記記事のファクトチェックと技術的コメントをご依頼したく存じます。
・記事URL(Google Docs):https://docs.google.com/...
・文字数:約3,200字
・チェック観点:用語定義/最新バージョン情報/法的リスク
希望納期:2025年6月10日(初稿戻し)、6月17日(最終)
公開形態:弊社オウンドメディア内で監修者として氏名・肩書・顔写真を掲載予定
希望報酬:1本25,000円(税別)
添付資料:構成案、想定読者ペルソナ、キーワードリスト
ご検討いただけますと幸いです。ご不明点はお気軽にお知らせください。
よろしくお願いいたします。
以上を盛り込めば、監修者側も依頼内容を具体的に把握しやすくなります。特に記事の目的や想定読者、専門家に期待する役割は詳しく伝えるようにしましょう。



依頼時の情報共有が丁寧であればあるほど、監修作業もスムーズに進み、期待通りの結果が得られやすくなります。
よくある質問
Q1. 1記事からでも依頼できますか?
A.はい、1本から依頼可能なサービスがほとんどです。多くの専門家サービスでは最低発注数を設けておらず、単発記事にも対応しています。クラウドソーシングでももちろん1件から依頼できます。ただし、特定のプラン(例:LANYのプラン等)では月〇本~といった契約条件がある場合もあります。
Q2. 監修完了までどれくらいかかりますか?
A.記事の長さや専門性にもよりますが、目安は提出から1週間前後です。早ければ数日、長くても2週間程度でフィードバックが得られるケースが多いです。スケジュールは事前の打ち合わせで調整されますが、急ぎの場合は事前に相談すれば対応可能なこともあります。なお、専門家のスケジュール次第では通常より日数が必要となる点に留意しましょう。
Q3. 記事の執筆からお願いすることもできますか?
A.可能です。多くのサービスで執筆やリライトまで対応するプランが用意されています。例えば記事構成作成+原稿執筆までセットになったプランや、監修者自身が記事を書くケースもあります。ただし料金は執筆分が加算され割高になる傾向があります。まずは「監修のみ」か「執筆込み」か希望を明確に伝え、対応可否と見積もりを確認しましょう。
Q4. 監修者のプロフィールを記事に掲載できますか?
A.基本的に可能です。監修完了後、専門家の氏名・肩書き・簡単な経歴を記事末尾などに記載することで、読者にとっての信頼性が高まります。依頼時に「プロフィール掲載希望」である旨を伝えておけば、監修者側で掲載用情報を提供してくれます。※一部、匿名希望の専門家もいるため、その場合は相談の上クレジット表記を調整します。
Q5. 監修内容に不備があった場合の補償はありますか?
A.多くの業者では、万一見落とし等があった場合は再チェック対応を行っています。例えば株式会社ダンクでは、監修後に誤りが発覚した際は作業をやり直し再納品すると明言しています(ただし損害賠償は監修費用の範囲内とする制限あり)。クラウドソーシングで個人に依頼する場合は明確な規約がないため、納品物の確認期間中に十分チェックし、気になる点は遠慮なく質問・修正依頼しましょう。
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